「ジャスティス・リーグ」、再撮影の脚本はおよそ80ページ&スナイダー時の映像は20%未満?
The New York Timesがベン・アフレックとガル・ガドットによるツイートで盛り上がった#ReleaseTheSnyderCutキャンペーンを取り上げた。その中に書かれている再撮影の舞台裏に関する新情報「再撮影の脚本はおよそ80ページ」が注目されている。それ以外にも誰のシーンを追加し削除したのかやトーンの変化についても触れている。
*スナイダー版の説明は不要という人は以下を飛ばし次の段落へ
#ReleaseTheSnyderCutはスナイダー監督時の「ジャスティス・リーグ」(スナイダー版)を求める運動で「ジャスティス・リーグ」が公開されてからおよそ2年続いている。スナイダー監督自身は家族に不幸が起き「ジャスティス・リーグ」を再撮影前に降板。再撮影の脚本を担当したジョス・ウェドン監督が再撮影と残りの作業を引き継いぎ完成させたのが劇場公開版である。スナイダー監督降板時、ワーナーはスナイダー監督のヴィジョンを引き継いで完成させると発表したがそうではなかった。スナイダー版と劇場公開版の違いはトレーラーにあったシーンがカットされた程度ではないとスナイダー監督や出演者/スタッフなどの写真やコメントから明らかになっている。
記事によると、スナイダー監督による「ジャスティス・リーグ」のラフカットを「ストレイト・アウタ・コンプトン」脚本アンドレア・バーロフ、「ワンダーウーマン」原案/脚本アラン・ハインバーグ、「アベンジャーズ」ジョス・ウェドン監督といった少数の映画製作者たちに見せ、その後ワーナーはおよそ80ページ分の大規模な再撮影の監督としてウェドンを雇ったそうだ。このバージョン(再撮影)ではガル・ガドット、エイミー・アダムス、ダイアン・レインの部分を増やし、フラッシュやサイボーグ関連を削除して(例えばカーシー・クレモンズ演じるフラッシュのキャラクターであるアイリスの完全削除)、ジョークを追加したとの事。
この内容が事実なら、ワーナーがトーンを変更したかったというのが改めてひしひしと感じ取れる。明るいトーンへの変更は批評家や観客には「バットマンVSスーパーマン」よりウケたが絶賛には程遠かった。この映画の製作費は推定3憶ドルと超大作であったが世界興収は6憶5700万ドルでForbesのいう損益分岐点7憶5000万ドルには届いておらず失敗した作品とみなされている。
「ジャスティス・リーグ」スナイダー版についてはリリースする予定はないと報じられている。
前回/関連
・「ジャスティス・リーグ」スナイダー版、画面に映るダークサイド、アフレコ時のガル・ガドットの姿をスナイダー監督が公開
・噂:「ジャスティス・リーグ」完成までの舞台裏、脚本は再撮影以前にジョンズが書き直し、その後ウェドンが複数から選ばれて参加
・「ジャスティス・リーグ」、ジョス・ウェドンの新脚本でダークサイドや数人のキャラクターがカット
・噂:「ジャスティス・リーグ」完成までの舞台裏、脚本は再撮影以前にジョンズが書き直し、その後ウェドンが複数から選ばれて参加
・「ジャスティス・リーグ」、ジョス・ウェドンの新脚本でダークサイドや数人のキャラクターがカット
今回の記事が書かれた発端となるベン・アフレックは公開10日程前には「ザックのビジョン通りに進んでいきました」と言っていたが、#ReleaseTheSnyderCutとツイートしたことから「これじゃない、ザックが伝えようとしているのは、これじゃない」と認めたと思う。これまで再撮影の脚本は24ページと伝えられていたが、記事が本当であるなら想像以上だ(上記関連の3つめ)。
脚本は1ページが1分と言われている。劇場公開版は約120分であった。仮に再撮影時の部分をすべて劇場公開版に使い、エンドロールの長さはスナイダー版と同じとしてスナイダー版とみなし計算した場合、劇場公開版で使われたスナイダー監督時の映像は40分で全体の3分の1。スナイダー版は214分といわれているため、スナイダー版からの映像は20%未満しか使われていないという事になる。
また「ジャスティス・リーグ」を見直す場合、増やしたとされるガル・ガドット、エイミー・アダムス、ダイアン・レインのシーンに注目して、それらが効果的であったのかを探ってみるのもいいかもしれない。
続報
「ジャスティス・リーグ」撮影監督、劇場公開版に使われたスナイダー版の映像は10%と語る #ReleaseTheSnyderCut#ジャスティスリーグ #JusticeLeaguehttps://t.co/FFAQM5Bp80— Asteroid Cowboy (@AsteroidCowboy) 2019年12月5日
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Source: The New York Times via Cinema Blend & Comic Book, Forbes