「スーサイド・スクワッド」、デヴィッド・エアー監督ついに「オリジナルとは大きく違う」と発言
2016年公開の「スーサイド・スクワッド」の監督であるデヴィッド・エアーがTwitterでファンの質問に答えた。新たに監督はオリジナルとは違うと話す。
この映画は「バットマンVSスーパーマン」へのトーンへの批判から、ワーナー・ブラザースがトーンを変更をする為に、好評であったトレーラーを制作した制作会社と作風が明るいバージョン(ワーナー版)を作る。テスト試写でエアー版とワーナー版を見せた結果、ワーナー版の方が好評で、公開された映画はワーナー版にエアー監督が手を加えたものだと報じられた。
当時エアー監督は別バージョンと削除シーンの存在について、「この最終版が僕のカットだ。もう一つのバージョンなんてないんだよ」、「映画づくりは民主制じゃなくて、独裁制だからね(笑)。クールで、カリスマ的な魅力のあるシーンでも、生き残れるとは限らないんだ」と話していた。その数日後には制作過程を説明を行っている。この時のエアー監督は劇場公開版に対して否定的ではなかった。しかし、翌年から監督は本音を語るようになる。
2017年になり、エアー監督自身がジョーカーをメインヴィランにするべきであったとツイート、今年2018年にはトレーラーにあったジョーカーの本編にはないシーンがどんな内容であったのかを説明するツイートを半年前に行っている。
半年前に監督が削除されたジョーカーの説明を行うツイートをした後、ファンは議論をする。ある人物がその議論でハーレイについて「部隊設立から、1日で部隊の仲間を友達というのはおかしい」という内容の批判を行っていた。それに対しエアー監督が先日「正しくそれ」とツイートした。
エアー監督のそのツイートを見た別の人物がエアー監督に疑問を投げかけた所、監督は「ハーレイの物語は、かなり簡略化された」といい、「劇場公開版はオリジナルとは大きく異なっていたと覚えておくんだ」と答えた。劇場版は監督が描いていたヴィジョンとは違うと、監督本人の口からついに語られた。
Two different characters. Harley’s arc was vastly simplified. It’s fun to play “gotcha” but remember released film was very different from original assembly.— David Ayer (@DavidAyerMovies) 2018年9月22日
「スーサイド・スクワッド」も「ジャスティス・リーグ」のように、監督のヴィジョンとは違う作品であったと明らかになった。
「スーサイド・スクワッド」のロッテントマトでの批評家の支持率は28%と酷い結果であったが、全世界で7億4000万ドルを越えるヒット作となり、続編も決まる。続編は「ザ・コンサルタント」のギャビン・オコナー監督によって作られる。デヴィッド・エアー監督はハーレイのスピンオフ「ゴッサム・シティ・サイレンズ」の監督に決まっている。
ワーナー・ブラザースは監督が主体のスタジオであるという記事を目にした事がある。今後の予定されている「ナイトウィング」の監督クリス・マッケイもそう言っていた。しかし、DCEUに関してはそうではないように思える。「スーサイド・スクワッド」や「ジャスティス・リーグ」にはスタジオの関与があり、ストーリーに関わる内容変更があった。
今回の事を知った「スーサイド・スクワッド」やハーレイのファンはオリジナルのエアー版を求める活動を起こすかもしない。一方、過去の事よりも、「スーサイド・スクワッド」のエンディング後、ジョーカーとハーレイがどうなったのかが気になって仕方がないという人もいるだろう。その後の話は、ハーレイのスピンオフ「バーズ・オブ・プレイ」か「スーサイド・スクワッド2」で語られるのかが気になる所だ。
Source: Heroic Hollywood