「マン・オブ・スティール」のバトルシーンは「ドラゴンボールZ」の影響を受け、ザック・スナイダー監督には「鉄腕バーディー」を見せたと関係者語る(UPDATE)
UPDATE02:2020/01/03
本日、「鉄腕バーディー」原作者ゆうきまさみからいいねを頂いた。記念に(上記とは別の)スクリーンショットを撮ろうとした際、間違ってオリジナルツイートを削除してしまう。改めて、この記事をツイートしたのはそのため。「いいね」を頂いた際「ここが間違っている」という指摘を受けていないため、「原作者の目から見た場合、記事の内容は合っている」とみなしていいのだろうか。
UPDATE01:2018/08/04
「影響を受けたアニメについて語るスナイダー監督」を追加
「MoS」のバトルシーンは「DBZ」の影響を受けたと関係者
2013年に公開されたDCEU第1弾「マン・オブ・スティール(MoS)」。「ドラゴンボール」のコミックやアニメのバトルシーンを知っている人は、この映画を見て似ていると感じたかもしれない。「鉄腕バーディーDECODE」を元ネタにしたと思ったアニメファンもいるに違いない。この事について、DCEUのストーリーボードアーティストであり、DCアニメ作品では監督を務めるジェイ・オリヴァ監督が答えた。オリヴァ監督は最近では「マン・オブ・スティール」「バットマンVSスーパーマン」の監督であるザック・スナイダーがDCEUで5部作を描く予定であったと明かしている。
「あなたのお仕事を考えると馬鹿げた質問かもしれませんが、アニメは好きですか?好きなら、作品は何ですか?」とオリヴァは尋ねられ、「もちろんアニメを愛している!私が関わったMoSの戦闘シーンは基本的に大好きなドラゴンボールZや数えきれないほどのアニメシリーズやアニメ映画から借用してアレンジしたんだよ」答えた。
Of course I LOVE anime! My MoS fight was basically me riffing off of dragonball z and countless other animated series/films I love! #animefreak— Jay Oliva (@jayoliva1) 2018年6月4日
「鉄腕バーディーDECODE」を見たザック・スナイダー監督
「MoS」ファイナルバトルのゾッド将軍戦は「鉄腕バーディーDECODE」とも似ていると言われている。あるファンがオリヴァ監督に上記の動画を添え、「『鉄腕バーディー(DECODE)』が『MoS』に影響を与えたアニメの1つだとスナイダー監督が言っていた事を思い出したのですが、あなたが(『MoS』)に参加していたのかを私は知りません」と質問した所、オリヴァ監督は「鉄腕バーディーDECODE」の戦闘シーンを「MoS」がオマージュしたとわかる回答を行った。
オリヴァ監督によると(バトル時の)トーンやエネルギー(≒パワーといった感じか?)をスナイダー監督に説明するために「鉄腕バーディーDECODE」を見せたとの事。また「スナイダー監督と彼のクルーは気に入った箇所を使い、いくつかの要素を追加した」とも言っている。
I boarded all of the fights from Smallville till the end of the movie. Of course Zack and his crew used what they liked and added some stuff but it’s basically all there. I was the one who showed Birdy to Zack to illustrate the tone and energy I was trying get at.— Jay Oliva (@jayoliva1) 2018年6月4日
この事を伝えたComic Bookは「ゴースト・イン・ザ・シェル」や「デスノート」は期待外れだったが、「MoS」はアニメの戦闘表現を実写で描ける事を証明したと書いた。
UPDATE
影響を受けたアニメについて語るスナイダー監督
「過去のインタビュー記事であるかも」と考えチェックしてみた。2013年8月に「MoS」でスナイダー監督が来日した際、影響を受けたアニメについてのインタビュー記事がアニメ!アニメ!にあった。そのインタビューでは「ドラゴンバール」や「鉄腕バーディー DECODE」についてを語っている。
「ドラゴンボールの存在を知っていましたか? 知っていたとすれば、インスパイアされた点はありましたか?」と質問されたスナイダー監督は「ドラゴンボールのエピソードをいくつか見たことがある」と言い、「ドラゴンボールぐらいのメジャーなアニメ作品だと、バトルのスケールも相当大きいし、美しい描写もある」と話す。
そして、大都市のビルがたくさん破壊される別のアニメの映像も見たと言い、その場でスタッフに電話、「Birdy the Mighty」と答えた。(注意書きで「鉄腕バーディー DECODE」とみられると書かれている)
そして、「鉄腕バーディー DECODE」のバトルシーンを「大都市のバトルシーンが迫力があって、とても印象に残っている」と言い、「それから今回のマン・オブ・スティールは等身大で1対1の肉弾戦が主体になっているから、例えばアベンジャーズといったような(大型の敵と戦う)ほかのスーパーヒーロー映画よりも、ファイティングスタイルはアニメに近いと思う」と語った。
また「エンジェルウォーズ」でコンセプトデザインを手掛けた寺田克也を「天才」と褒め、「一緒に仕事ができて本当に光栄だ」と話す。(2013年当時)「最近注目している日本の作品やクリエイターはいますか?」という質問に対しては「いま現在も自分に影響を与えているのは、やっぱりAKIRAなんだ。それは昔からそうだし、いまも影響を受け続けている」と答えた
スナイダー監督がタイトルを聞くために電話をかけた相手というのは、もしかするとオリヴァ監督かもしれない。
*以下は更新以前に書いた感想
オリヴァ監督の説明ですっきりしたファンも多いのでは?「ドラゴンボール」は世界的にも人気がある作品だと思うので、影響を受けたハリウッド映画があってもおかしくはない。
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Source: Comic Book, Heroic Hollywood, AnimeAnime.jp