「ジャスティス・リーグ」スーパーマン口髭問題、「ミッション:インポッシル」監督、何があったかについての詳細を明かす
「ジャスティス・リーグ」口髭問題、クリストファー・マッカリー監督、何があったかについての詳細を明かす
「ジャスティス・リーグ」再撮影で発生したスーパーマンの口髭問題について、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の監督クリストファー・マッカリーが予告していたとおりEmpire Magazineのポッドキャストで詳細を説明した。
スーパーマンの口髭問題とはパラマウント・ピクチャーズの「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」との契約上、ワーナー・ブラザースの「ジャスティス・リーグ」再撮影でスーパーマン役ヘンリー・カヴィルの口髭を剃れなかった問題。カヴィルの口髭を剃る事ができず、デジタル処理で口髭を皮膚に加工し、「ジャスティス・リーグ」は公開された。ワーナーはカヴィルの髭を消す事よりも簡単なデジタル処理でのつけ髭にかかる費用を負担するとパラマウントに提案していたと伝えられている。
「ジャスティス・リーグ」でデジタル処理で加工されたスーパーマンの顔は不気味であり、評判は良くなかった。先月この問題についてマッカリー監督は「我々の作品に悪影響が及ばないよう、ジャスティス・リーグに対応するよう務めた。仕方がない事でした」とコメントしている。
マッカリー監督によると、監督は剃るのにOKだったが、パラウントが認めなかったそうだ。
監督は「ジャスティス・リーグ」のプロデューサーであるチャールズ・ローヴェンとカヴィルの髭を剃れるかどうかについて話し合い、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の撮影を中断し、髭を剃る事を了承したとの事。カヴィルの口髭が再び生える期間をもうけ、デジタルによるつけ髭代をワーナーから受け取り、必要な箇所にのみデジタル処理を行おうと思っていたらしい。デジタル処理にかかる費用は「ミッション:インポッシブル」側のプロデューサーであるジェイク・マイヤーズによる見積もりでは300万ドル(約3憶3500万円)であった。しかしパラマウントはこの案を受け入れなかったそうである。(マッカリー監督が話した内容はScreenRantが書き起こし紹介している)
マッカリー監督がワーナーの申し出を受け入れようとしていたのがわかった。何としてでも口髭を剃りたいワーナーの気持ちもわかるし、パラマウントも制作や公開に影響が出るのを避けたかったのも理解できる。不幸な撮影時期、その結果がデジタル処理されたスーパーマンの顔だったというわけである。
僕はスナイダー監督のトーンが大好きなので、「バットマンVSスーパーマン」時のトーンの方が良い。だが、ワーナーが「ジャスティス・リーグ」の興行を成功させるため、「バットマンVSスーパーマン」時の批判を何としてでも改善したかったという思いは理解はできる。しかし、髭のデジタル処理の完成度を高めるため「ジャスティス・リーグ」の公開を延期するか、再撮影の内容を一部諦め、スナイダー監督時の素材で補うべきであったと思う。
Source: ScreenRant, Superman Homepage