「ジャスティス・リーグ」明かされる舞台裏のドラマその2、「バットマンVSスーパーマン」後、ザック・スナイダーをクビにしたかったワーナー








「ジャスティス・リーグ」明かされる舞台裏のドラマ、ザック・スナイダーをクビにしたかったワーナー



前回
「ジャスティス・リーグ」明かされる舞台裏のドラマ、公開延期は可能だった、幹部がワーナーを去る前にボーナスが欲しかったとインサイダー


The Wrapによる「ジャスティス・リーグ」インサイダー情報の第2弾。上記、第1弾は公開日が延期できなかった舞台裏の話。今回は「ジャスティス・リーグ」監督のザック・スナイダーとワーナー・ブラザースについて。

ザック・スナイダー作品「バットマンVSスーパーマン」のシリアスでダークな内容に対する批判により、「ジャスティス・リーグ」は明るいトーンへ変更する事になった。「バットマンVSスーパーマン」は日米では2016年3月25日に公開され、スナイダーの次の作品「ジャスティス・リーグ」の撮影は2016年4月より開始であった。

ワーナー・ブラザースに詳しい人物によるとワーナーの幹部たちは当時の社長グレッグ・シルバーマン氏の元へ、スナイダーの解雇を求めた。シルバーマンは"ザックに対してかなり厳しかった"そうだ。しかし、製作は遥かに進んでおり、まさにカメラが回ろうとしていた。結局スナイダーのままで行くという最終決定はワーナー・ブラザースCEOケビン・辻原氏が行い、DCフィルムの社長ジョン・バーグ氏は撮影を監督するためにロンドンへ向かわされた。

今年初め、ジョス・ウェドンは「ジャスティス・リーグ」をより明るく楽しくする(再撮影用の脚本を書く)ために雇われた。その時期はスナイダーの娘が自殺した頃であった。とてつもない悲劇に襲われ、仕事をする事が悲劇からの避難所になるかにみられたが、ワーナーが"さらに明るく、違った、ジョスのアイデア"を採用したため、スナイダーには更なる圧力がかかっていた。その後、スナイダーは家族の事を考え、「ジャスティス・リーグ」を5月に降板する。インサイダー曰く「どこから見ても良い状況ではなかった」そうだ。

そして再撮影がスタートする。再撮影にはヘンリー・カヴィル演じるスーパーマンの新たなシーンが多く含まれていた。しかし1つの問題があった、髭だ。カヴィルは同時期に行われていた「ミッション・インポッシブル6」の撮影のために口髭が剃れない。パラマウント・ピクチャーズとの契約によって剃れないため、ワーナーはデジタル処理で髭を除去しなければならなかった。11月17日と言う全米公開日はわずか数か月後であった。

The Wrapは記事冒頭でスーパーマンのデジタル処理は急いで作った為の副産物と書いている。その為、公開延期が最良の決定であったが、そうはいかない理由があった。(急いだ理由は上記の前回)



*前回はThe Wrapに書かれている「合併と口髭(The Merger and the Mustache)」の内容をクローズアップした。今回はBatman Newsのまとめがわかりやすかったので、それをベースに足らないと感じた物をオリジナルテキストであるThe Wrapに書かれている内容やいくつかの説明を加えた。Batman NewsはThe Hollywood Reporter、 Variety、 Deadline、The Wrapと、(しっかりとした所)からの情報を待っていたそうだ。






「BvS」への反発が、公開された「ジャスティス・リーグ」を生んだ。多くの意見を重視し興収を考えるなら、「BvS」直後のワーナーが取ったトーン変更という方向転換は仕方がない。しかし、撮影直前か撮影に入った時期では遅かったと思う。ベン・アフレックが言うには撮影現場で変えられるのは10%から15%だ。トーンが明るくなると「BvS」直後から耳にしてきたが、ジョスの明るいアイデアの採用が更なるプレッシャーであったという内容から、ザック版のトーンは劇場公開版とはかなり違ったものでは思った。

変えられない事態はあるとして、映像のクオリティを向上させるため、公開日を延期して欲しかった。



無理だとわかっていても、僕はこっちで見たかった。









Source: The Wrap via Batman News