マーベル新編集長、日本人と偽りコミック作家業を行った過去が非難される








マーベル新編集長、日本人と偽りコミック作家業を行った過去が非難される


マーベル・コミックスの新編集長となったC.B.セブルスキー氏。2004年から2005年の間、Akira Yoshida(アキラ・ヨシダ)という日本人名義のペンネームを使いコミック作家を行っていた事が非難された。VarietyIGNが紹介した。Varietyは事の発端からAkira Yoshidaの設定を紹介。IGNはペンネームが物議になり、非難されたことを伝えている。

Varietyによるとイメージ・コミックのブランド・マネージャーであるデヴィッド・ブラザーズのツイートでセブルスキー=Akira Yoshidaが明らかになった。ブラザーズはコミック・ジャーナリストたちに向け「マーベルと新編集長のC・B・セブルスキーに、2000年代初頭になぜセブルスキーがAkira Yoshidaというペンネームを使って、かなりの数の“日本っぽい”コミックを描いたのか」を尋ねるべきだとツイート。



Akira Yoshidaには念入りな経歴が創作された。IGNによると経歴は幼い頃に日本人の国際派ビジネスパーソンである父親と共に渡米、その後「富士見書房」に就職、水野良や麻宮騎亜といった有名な業界人と知り合いになり、米国での業界のコンベンションで水野らよりアメコミの編集者に紹介され、2002年に米国でのキャリアがスタートといったもの。Akira Yoshidaの家族は日本に住み、自分は中国に住んでいるという設定だとVariety。

物議を醸す原因となったのはアメコミ業界での慣習 。IGNによると編集長とコミック作家の兼業は禁止されているが、セブルスキーは本名でマーベルの編集者、ペンネームでコミック作家をしていた。アメコミの業界では本人と全く異なる身分や人種に基づいたペンネームは普通ではないそうだ。

"アジア人と偽りセブルスキーが本物のアジア人のチャンスを収奪し、巧妙なやり口で己のキャリアやマネー、成功への機会を掴んだ"というのが非難される最大の理由であるという。アジア人がコミック業界で成功するのは難しく、マーベルとDCのような業界を代表する所で注目されるアジア系クリエイターは片手の指で数えられるほど少ない。

この事に対し業界のベテラン、リッチ・ジョンストンは「その作品は全てポリティカル・コレクトネスや黄色人種の扱い、虚偽行為にまつわる言説に染められ、使い物にならなくなった」と述べた。

セブルスキー本人はBleeding Coolに対してペンネームについて回答。「約1年後に、アキラ・ヨシダというペンネームを使うのを止めました」「色々と勉強しなくてはならなかった私の若気の至りでした。しかし、今は解決済みの古いニュース」と言い、今後は「マーベルで経験した全てのものを、世界中の才能ある若者に共有していくことにとても興奮しています。」と新編集長としての意気込みを語っている。

Varietyによるとマーベルは最終的にYoshidaについての真実を見つけ出し、数年前にこの問題を対処したと伝えた。セブルスキーがヨシダのペンネームで出版したのは認識しているが、現在状況を確認中だそうだ。マーベルからの公式の声明は現在出ていない。






Source: Variety, IGN

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