マーティン・スコセッシ監督「MCUは映画ではない」とのコメントに、ロバート・ダウニー・Jrなどの出演者や監督が反応






マーティン・スコセッシ監督がEmpireのインタビューで「MCUは映画ではない」と自身の見解の見解を語った。そのコメントに対し、MCUの監督や出演者が反応している。Eiga.comCinema TodayIGNなどが伝えている。

スコセッシ監督はMCUを「感情的かつ心理的な体験を伝えるべくして作られたものではない」と言い、「テーマパークに近い」と例えた。

From Eiga.com
「見てみようとはしたんだが、挫折したよ。あれは映画ではないね」とMCU作品を全否定したスコセッシ監督は、「出来がいいのも、俳優たちが精一杯の努力をしているのも認めるけれど、生身の人間が感情的かつ心理的な体験を、同じく生身の観客に伝えるべくして作られたものではないという点で、正直なところ映画よりはテーマパークに近いと感じる」と、自身の映画論に照らして説明を加えた。


【MCU関係者の反応】
ジェームズ・ガン監督(「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」シリーズ)
「『最後の誘惑』が公開された時、見てもいないくせに抗議する人たちにすごく腹が立ったのを覚えているだけに、彼(スコセッシ)が僕の映画を同じように“見ず嫌い”していると聞いて、とても悲しいよ」「とは言え、スコセッシを愛し敬う気持ち、映画芸術への彼の貢献に感謝する気持ちはこの先も変わることはないし、『アイリッシュマン』が早く見たくてたまらない」

ジョス・ウェドン監督(「アベンジャーズ」「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」)
「彼の言葉を読んで真っ先に頭に浮かんだのはジェームズ・ガン、そして『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』には、彼のハートと魂がどれだけ込められているかってことだった。マーティ(スコセッシの愛称)のことは心から尊敬しているし、彼の意見にも一理あるとは思うけれど」

サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー役)
「そこまで気にしていない」「映画は映画だ。彼の作品が嫌いな人だっている。それぞれ意見を持っていて当然さ」

ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマン役)
「スコセッシによると映画じゃないらしい。ちょっと(この件について)確認しないといけないな」「まあ映画館で上映されてるよね。彼の意見は尊重するし、さまざまな視点で何でも捉えないといけないと思うから、中立の立場で先に進むべきだ」「ハリウッドの一時代を築いたこれらのジャンル映画が、映画芸術の価値をおとしめたとする説に関しては、色々と考えさせられるものがある。自分がその“問題”……、それを問題と捉えるのであればだけど……、の一端を担ったことは恥じていないし、むしろ誇らしく思っているけどね。いずれにせよ、巨大な猛獣がすごい勢いでやって来て、競争相手を片っ端からなぎ倒してみせたようなもので、映画業界に大きなインパクトを与えたのは確かだ」

マーティン・スコセッシ監督の新作、Netflix映画「アイリッシュマン」は11月27日に配信スタート。


『アイリッシュマン』予告編 - ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ出演、マーティン・スコセッシ監督 - Netflix


スコセッシ監督が求める方向性(芸術)が、MCUの方向性(ビジネスモデル)と合わないという問題だと思った。スコセッシ監督の「映画よりはテーマパークに近いと感じる」は当たってる。ロバート・ダウニー・Jrが言うように「映画業界に大きなインパクトを与えたのは確かだ」というのも真実。反応の中ではサミュエル・L・ジャクソンの「それぞれ意見を持っていて当然さ」が僕には一番しっくりする。



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Source: Eiga.com (1)(2), Cinema Today, IGN (1)(2)

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