DC映画「ジョーカー」、作品の危険性を懸念する声に対し監督がコメント&2枚の新ポスター






10月4日に公開のDC映画「Joker/ジョーカー」。「この映画で暴力を引き起こしてしまうのでは」と不安の声を上げる批評家もいる。それに対して、この映画の監督であるトッド・フィリップスがコメントを出した。

フィリップス監督は作品の危険性を心配する批評家に対して「この映画は、世界中で起こっている愛情の欠如や子供時代のトラウマ、思いやりの欠如がテーマだ。皆そのメッセージをうまく処理してくれると思うよ」と述べたとIGNが伝えている。

批評家以外にも2012年にコロラド州で起きた「ダークナイト ライジング」公開初日の銃乱射事件(死者12人、負傷70人)の被害者遺族5人も、ワーナー・ブラザースに映画産業を通じて銃規制や犠牲者の支援を行うことを強く求めている。映画の暗いテーマが乱射事件の記憶を呼び起こすことにつながっており、米陸軍やLA市警は警戒している(下記)と報じられ、劇場チェーンではLandmark Theatresがマスクとおもちゃの武器、AMC Theatersからは、それに加えコスプレ衣装を着用しての鑑賞を禁止することが発表された。


「ジョーカー」公開に対して米陸軍やLA市警が警戒

…今回の映画はバットマンの宿敵の台頭を描く内容で、その暗いテーマが乱射事件の記憶を呼び起こすことにつながっている。…

…また米陸軍は、CNNが入手した脅威情報に関するメモをオクラホマ州フォートシルの幹部らに送ったことを確認した。この脅威情報は一般の検索エンジンでは見つからない「ダークウェブ」内の議論で発見されたもので、封切り時に映画館を標的に犯行に及ぶ可能性に触れていた。

フォートシルの陸軍犯罪捜査司令部(CID)はこうした対応の理由について、「万一の事態に備え兵士や家族の安全を守る一助とするため」と説明した。現時点では特定の場所に対する具体的な脅威を示す情報は把握していないという。…


…本作ホアキン・フェニックスの演技が大絶賛を受ける一方で、「この映画で暴力を引き起こしてしまうのでは」と映画評論家たちの中では不安の声が上がっているという。その懸念は評論家だけでなく、米軍も抱いているようだ。

CINEMA BLEND.comの報道によると、9月18日の本作公開にあたり、FBIによって“潜在的な危険性”に関する電子メールが送られたとのこと。なおこの電子メールは、現時点では、直接的脅威への対応ではなく、あくまで予防策であることを発表している。米軍の一人は「従業員の安全とセキュリティが最重要であるため、この予防策を定期的に行っている」とコメントした。…

…センセーショナルな内容で、ホアキンの狂気満ちた演技が高評価を受けているからこそ、問題視されているのかもしれない。


2枚の新ポスター







映画「ジョーカー」オンライン60秒(ストーリー編)

■ストーリー
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる<悪のカリスマ>ジョーカーに変貌したのか? 切なくも衝撃の真実が明かされる!

主演:ホアキン・フェニックス(『グラディエーター』アカデミー賞(R)ノミネート)
ロバート・デ・ニーロ(『ゴッドファーザー PART Ⅱ』アカデミー賞(R)受賞)
監督・脚本:トッド・フィリップス(『ハングオーバー』シリーズ)
脚本:スコット・シルバー(『ザ・ファイター』)


Source: IGN

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