エドワード・ノートン、ダークでシリアスな「ハルク」続編を望んだが放棄されたと語る
MCU「インクレディブル・ハルク」でブルース・バナー/ハルクを演じたエドワード・ノートン。ノートンはダークでシリアスな続編に乗り気になっていたが、最終的にはその企画をマーベル・スタジオが放棄したと語ったとIGNが伝えている。それによるとノートンは「ダークナイト」トリロジーのようなトーンをやりたかったようだ。
From IGN
…ニューヨーク・タイムズの記者デヴィッド・マルケーゼは、『インクレディブル・ハルク』のときにマーベルと摩擦があったかどうかを尋ねた。
「いや、そうじゃない。『ハルク』のコミックス大好きだったし、すごく神話的な作品だと思った。クリストファー・ノーランが『ダークナイト』シリーズでしたことは、自分がやりたかったことと一致していた――長くダークでシリアスだという意味で。『ハルク』でやりたいことがあったとしたら、それだったんだよ。それは文字通りプロメテウス神話だ。自分は2本の映画を計画してたんだ。妄想をコントロールする意識的な夢想家としてのハルクと、そのオリジンを描く作品だ。マーベルは“それはいいね!”と乗り気だったのに、結局のところ、そのアイディアはスタジオが望んでいたものではなかった。でも出演していたときは楽しかったし、ケヴィン・ファイギとも上手くいってたよ」…
この他にもノートンは「ケヴィン・ファイギがしたことは、おそらくエンターテイメント業界の歴史におけるビジネスプランの実行例で最高のもののひとつだ。ディズニーの株主は、スタジオがやってのけたことを認めるべきだ」といい、続けて「ケヴィンは一緒にできるアイディアを持っていたし、それは素晴らしかったよ。自分が時間を費やしてやってみたかったものとトーンやテーマでは一致しなかったけど、それを衝突や批判に結び付けるのは酷い。注目を集めるために他の人とケンカを始めるなんて醜悪だし、自分は騒ぎ立てたりはしない。それって、この国の問題の一部だ」とも語っている。
2010年、マーベル・スタジオがノートンの続投はないと明かした際の声明は、Cinema Todayによると「今回このような決定になったのは、金銭的な問題ではなく、『アベンジャーズ』の他の出演者たちと協調性や創造力を共にできる俳優がわれわれには必要だと考えたからです」だった。
ノートン降板後、ハルクを演じたのはマーク・ラファロで「アベンジャーズ」シリーズなどに出演した。
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上記のCinema Todayの記事は2012年時の記事で、「アベンジャーズ」に出演しなかったことについてノートンが答えた内容。そこにはノートンが「スタジオは中規模の予算で、大人向けの思慮深い作品を作りたがらないんだ。そういった映画を作るのはとても難しいんだよ」とコメントしたと記されており、「ダーク」=「大人向け」とすると、ノートンは以前にも大人向けの作品をやりたかったと語っていたようだ。
From Cinema Today
エドワードは、「さまざまな理由で出演することができなかったんだ。ハルクを演じるのはとても楽しかったよ。ただ横柄だと思わないでほしいんだけど、僕はああいった種類の映画に出演することに時間を費やしたいとは思わないんだ。ほかにたくさんやりたいことがあるからね」とコメント。
また、「スタジオは中規模の予算で、大人向けの思慮深い作品を作りたがらないんだ。そういった映画を作るのはとても難しいんだよ」とも語っており、近年リメイクや超大作ばかりとなった映画界を憂いているようだ。
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Source: IGN, Cinema Today