ハリウッド実写版「銃夢」、本予告を公開&ジェームズ・キャメロンの原作愛や技術的進歩を語るVFX担当者




木城ゆきと原作のSF漫画「銃夢」をハリウッド実写化した映画「アリータ:バトル・エンジェル」の本予告が公開された。

10日には世界最速特別映像試写会が行われ、30分の映像が公開された。そのイベントに来日したVFXを担当するWetaデジタルのニック・エプスタインと映画ライター杉山すぴ豊によるトークイベントの内容を公式が伝えている。

エプスタインはこれまで「アベンジャーズ」シリーズに登場したサノスや「猿の惑星」シリーズのシーザーを手掛けた。トークイベントではプロデュースを務めるジェームズ・キャメロンの原作愛や、技術的な進歩を語っている。

From Official Site
今回の作品において、ジェームズ・キャメロンからどのような指示があったか?という杉山さんからの質問に、「600ページのバイブルがあり、中には脚本や絵やデザインなどがほぼ全て入っていたので、制作に入る前から形がしっかりできました。」と現場だからこそ分かる、キャメロンの熱烈な作品愛のエピソードを教えてくれ、さらに「キャメロンからのフィードバックが頻繁に来ていて、それは<原作の漫画に忠実にする>ということでした。例えば、アリータの目の下にある血のマークのちょっと場所が違うと言い出して、キャメロンは「原作3冊目の31ページを参考にしろ」と具体的に指示されました。」と話し、その愛の強さに、会場からは驚嘆の声が起こりました。

さらにニックは「アリータは本当に大変な企画でしたが、とてもやり甲斐があった。アリータは今までに手掛けてきたサノス(『アベンジャーズ』シリーズ)、シーザー(『猿の惑星』シリーズ)など、動物らしいものやエイリアンとは違い、とても人間らしいものだったので難しかった。解決策としては、ローサの実際の演技を取り込みことで、口の動きなど非常に信じられるものになった。」と語りました。

それを受けた杉山さんは、「涙を流すところはとても印象的だったが、実際にローサは泣いていたのか?」という質問にニックは「演技全体、感情も全てキャプチャしました。ローサの演技があったからこそできたことです。」とローサについて語りました。またニックさんは「髪の毛のシミュレーションにしても、アバターの時はリボンのように1万本をざっくりまとめてのシミュレーションできていましたが、今回は全て髪の毛一本一本をシミュレーションしていました。実際の髪の毛と同じように再現できています。」また「アリータでは2つのカメラを使用して顔のキャプチャを撮りました。以前は平面だけだったのが、とても奥行のあるとても正確なキャプチャが撮れるようになりました。そしてもう一つは、ローサの人形を作り、彼女の演技を一度人形に反映させました。」とアバターをはるかに超える技術的進歩があったと語りました。最後に、日本のカルチャーについての興味に関しては、「スタッフの間では、ポケモンがとても人気があります。映画も観に行きました。あとはジブリ映画はみんな好きですね。」と日本のカルチャーの人気の高さを語ってくれました。





「アリータ:バトル・エンジェル」は2019年2月22日に公開、監督は「シン・シティ」シリーズや「マチェーテ」シリーズのロバート・ロドリゲス。



Source: Official Site