ハリウッド版「AKIRA」、監督として噂のタイカ・ワイティティ、オファーを認める。キャストについては「東洋人にすると思う」とコメント
ハリウッド版「AKIRA」、タイカ・ワイティティ、オファーを認める
ハリウッド版「AKIRA」の監督としてワーナー・ブラザースが「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督と交渉中と先月にDeadlineが報じた。そして新たにIGNがワイティティ監督へ「AKIRA」についてのインタビューを行いオファーがあった事をワイティティ監督は認めた。
これまでの経緯と交渉のニュース
米ワーナーによる実写化企画は、過去に幾度も製作中止や監督交代という事態に陥っている。『ザ・ウォーカー』のアルバート・ヒューズや『エスター』のジャウマ・コレット=セラなどが監督に就任しては降板。また、主演俳優候補としてブラッド・ピットやキアヌ・リーヴス の名前がささやかれ、ついには『トロン・レガシー』のギャレット・ヘドランドを主演にすえ、ヘレナ・ボナム=カーター、渡辺謙が出演候補に挙がったこともあったがそれも中止に。予想より大幅に予算が上回り、撮影予定だったバンクーバーの同社オフィスが閉鎖されるなど、頓挫する可能性が高いと言われていた。(Cinema Today)
当初から、全6巻からなる原作を3巻ずつに分け、前・後編の2部作として映画化するといわれており、舞台は2019年の人工都市ネオ東京から近未来のニュー・マンハッタンへと変更される。かねて金田役にギャレット・ヘドランドが決定し、鉄雄役の候補にデーン・デハーンとマイケル・ピットが挙がっていたが、現在キャストは白紙状態だ。(Eiga.com)
コンセプトアートが以前よりネットに出ており、上記に書かれている以前のハリウッド版キャラクターの姿が確認できる。
Awesome Concept Art for Cancelled AKIRA Movie
オフォーを認め、キャストについて語る
ワイティティ監督はIGNに対し、「僕がやる――そのような噂がありました。そして、確かに実際にもそういう話があったし、僕はこのプロジェクトに対してとても情熱がありました――あります」「まあ、いずれにしても、話し合いは確かにありました」と決定かどうかはハッキリとしないが、オフォーの話があった事を認めた。
「AKIRA」を撮るなら、劇場アニメ版ではなく、原作コミックを元にした映画にしたいとの事。ホワイトウォッシュに関しても触れており、IGNが尋ねた所「僕だったら10代の東洋人にすると思いますね。それも有名な俳優よりも新しい才能を発掘して無名の若者たちが理想的です。そして、もっと漫画に近い形にすると思います」と回答した。
Cinema Todayも交渉のニュースを伝える記事でホワイトウォッシュについて触れており、「ホワイトウォッシュ問題が注目を浴びており、いざ監督が決定しても、当時以上にキャスティングが難航することは間違いがなさそうだ。」と書いた。
ワイティティ監督最新作の「マイティ・ソー バトルロイヤル」は11月3日に日本公開。批評家からは良い反応が出ている。
Source: Deadline, Cinema Today, IGN