ディズニーのフォックス買収、デッドプールはR指定のまま、フォックスのマーベル映画はMCU入り、ハリウッド業界人の反応








ディズニーのフォックス買収、デッドプールはR指定のまま、フォックスのマーベル映画はMCU入り


21世紀フォックスの映像部門などの買収を発表したウォルト・ディズニー。ディズニー―のCEOであるボブ・アイガー氏が、これまでフォックスが持っていた「X-Men」関連や「ファンタスティック・フォー」について語った。アイガーは2016年の株主総会で「R指定のマーベル映画を作る予定はない」と発言したこともあり、ファンには「R指定のマーベル作品がどうなるか」という不安があった。

しかし、アイガーの考えは変わったようだ。アイガーは「マーベルのR指定ブランドを作る機会もある」と発表会で語ったと報じられた。

「(デッドプールは)これまでも、今後もマーベルのブランドであり続けます。ですが、『デッドプール』のような作品に関しては、マーベルのR指定ブランドを作る機会もあるだろうと考えています」IGN

今後の「X-Men」関連や「ファンタスティック・フォー」のMCU入りについては計画されるようだ。「X-MEN、ファンタスティック・フォー、デッドプールを含んで、マーベル・シネマティック・ユニバースを拡大させていくことを楽しみにています」とアイガーはディズニーの投資家と金融メディアに対して語った。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギも意欲を見せているとの事。

アイガー氏はディズニーの投資家と金融メディアに対して「マーベルやスター・ウォーズで行ったように、新世代のファンのためにアイコニックなフランチャイズを展開する機会を得ました。私たちはまた、X-MEN、ファンタスティック・フォー、デッドプールを含んで、マーベル・シネマティック・ユニバースを拡大させていくことを楽しみにています」と語った。これにより、デッドプールがアベンジャーズメンバーと共闘するなど、可能性が大幅に広がることになりそうだ。マーベルスタジオの社長ケヴィン・ファイギも先日、MCUにX-MENたちを迎え入れることに意欲を見せていた。(Cinema Today

ディズニーはマーベル原作のR指定作品には対応、X-Men等をMCUへ加えるようだ。現在フォックスが制作中/企画中のX-Men映画にどういった影響が出るのかはまだわかない。



ハリウッド業界人の反応


Varietyが今回の買収発表に業界人も反応したと報じ、ハリウッドの業界人のツイートを紹介している。その中からマーベル関連と「シンプソンズ」を伝えたい。


新しい条件のもとで、マーベルのスーパーヒーローとチームを結成する映画『デッドプール』に主演するライアン・レイノルズは、おしゃべりで無礼なデッドプールが警備員にディズニーランドから追い出されている写真を投稿し、「どうやら、マッターホルンは吹き飛ばすことは出来ないようだ」と、投稿した。



米ディズニーとマーベルによる映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の脚本と監督を手掛けたジェームズ・ガンは、「ディズニーが21世紀FOXの資産を獲得することには多くの側面がありますが、個人的には明白な理由でとても嬉しく思います。おかえりなさい、古き友よ」と、ツイートした。



アニメシリーズ『ザ・シンプソンズ』のジェームズ・L・ブルックスは、「シンプソン一家はミッキーマウスに敬意を払って『ハイ!』と言っている。(ミッキー(米ディズニー)はシンプソン一家(米FOX)よりもかなり年上だからね)」とツイートし、ホーマーがバートの首を絞めるお馴染みのショットの代わりに、ミッキーマウスの首を絞めている写真を投稿した。

シンプソンズに関してはアニメで21世紀フォックスがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されることをほのめかす描写があったというDeadlineの情報をCinema Todayが紹介している。


その予言は、今から19年前の1998年に米放送されたシーズン10の第5話「スターどっきり(秘)生活」(原題:When You Dish Upon A Star)での描写だった。20世紀フォックスのスタジオの外壁に取り付けられた同社ロゴ看板に、「ウォルト・ディズニー・カンパニーの部門」という一文が書き込まれていたのだった。

さらに次のシーンではスタジオのオフィス内へと移り、『スター・ウォーズ』のポスターが飾ってある部屋でロン・ハワード監督が映画のアイデアを売り込んでいるのだった。ハワード監督は現在、ハン・ソロを主人公に据えたスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(日本公開2018年6月29日)でメガホンを取っている。






Source: IGN, Cinema Today (1), (2), (3), Variety