ケビン・スペイシー、「ゲイの男性として生活することを選ぶ」とカミングアウト、少年へのセクハラを謝罪








ケビン・スペイシー、少年へのセクハラを謝罪し、カミングアウト


アカデミー賞も2度受賞しているケビン・スペイシー(海外ドラマ「ハウス・オブ・カード」「アメリカン・ビューティー」「ユージュアル・サスペクツ」)がカミングアウト。30年以上前にミュージカル「レント」のオリジナルキャストであるアンソニー・ラップ(「スタートレック:ディスカバリー」)へ行ったとされるセクハラに対する謝罪声明文にて告白した。BBCCinema Todayなどが伝えている

ラップはBuzzFeedに対し、14歳の時にスペイシー(当時26歳)の自宅で行われたパーティーに招かれた際の出来事を語る。気がつくと自分1人になっており、スペイシー氏に抱きかかえられてベッドルームへ、スペイシーから性的な関係を持ちかけられたが、バスルームに逃れて帰宅したと語った。

「僕のことを、まるで新郎が新婦を抱き上げるみたいに抱え上げた。でもすぐには抵抗しなかった。『一体なにごとだ?』と思ったから。そうしたら僕の上に乗ってきたんだ。僕を誘惑しようとしていた(中略)性的な関係を持ちかけられていると気づいた」(BBC)

当時、ラップは自分の性的指向を家族に打ち明ける心の準備ができていなかった事もあり、家族に対しても何があったのかを話せなかったと説明、この出来事が心の傷になっていて、今もスペイシーを見ると気分が悪くなるそうだ。ハービー・ワインスタイン(ワインスティーンとも書かれる)による性的加害行動の被害者が名乗りを挙げる姿を見て、公表すると決心したそうだ。

この事に対し、スペイシーは謝罪声明を発表し、その中でカミングアウトする。スペイシーは30年以上前の事で、ラップが語る行為は覚えていないそうだ。


「わたしは俳優アンソニー・ラップに対して多大なる尊敬と称賛の念を抱いています。彼の話を聞いて非常に驚きました。正直に申し上げると、わたしは当時のことを覚えていません。30年以上も前のことでした。しかし、もしもわたしが彼に対してそのような行動を取っていたならば、非常に不適切な酔っぱらいの行動をしていたならば、わたしは彼に心から謝罪をしたいと思っています。そして彼が語ったように長年不快な思いを抱かせてしまったことに申し訳なく思います」とコメント。

またケヴィンはその謝罪に続いて、「またこの話でわたしは、自分の人生における別件についても対処するべきだと奮起させられました。わたしに対するさまざまなうわさ話が、プライバシーが守られていることでより助長されてしまっていることを理解しています」とコメント。「近しい方々が知っているように、わたしは男性とも女性とも関係を持ちました。人に愛され、ロマンチックな出会いを送る中で、ゲイの男性として人生を送ることを選びました。正直にオープンにしていきたいと思います。まずは自分の行動について調査することから始めたい」と同声明文の中でケヴィンは“カミングアウト”も行った。(Cinema Today)

一方ラップ氏はスペイシーの声明の後Twitterで「声を上げていた多くの女性や男性の肩に乗って、自分の体験を語ることにした。」、続けて「ほかの人たちが僕にしてくれたと同じように、光を照らして、できれば世界を変えられるように」というツイートを行った。



ハービー・ワインスタインに端を発する米芸能界におけるセクハラの告発はまだまだ続いているようだ。










Source: BBC, Cinema Today